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(映画のネタ、ばらさないのでご安心を。)

私は金融のことは全くわからない上に、興味もないので理解しようとも思わない逃げの姿勢なんですが、これはキャストがおもしろいので少し勉強してから見てみました。マネーショートは、みなさんご存知「リーマンショック」がどう起こったかという映画なので、結末はわかっているのでネタバレがないです。勉強して状況をわかってないとついていけないので、知識を持って見た方がわかります。

まずは、リーマンショックから。リーマンショックはサブプライムローンが原因となって2008年に起こった金融破綻。上に書いた通り、私は全く金融のことがわかりません。円高円安もどっちがどうなのか、混乱するくらいです。なので、そんな私が
さらっと理解した範囲で説明すると、こんな感じ。
  • サブプライムローンというのは、お金がない人でも全然審査なしでローンが組めちゃう高金利の住宅ローン。
  • 2006年から2007年当時住宅バブルだったので、そりゃお金がない人でもマイホームが手にはいるなら、どんどん家のローンを組んで買う。
  • アメリカはローンを払い切らなくても途中で売ることができるので、ローンを払えなくなったら地価もどんどん上がってるし、売っちゃえばお金になる。
  • 銀行はそのローンを高金利と家を担保にした債権としてバンバン投資家に売っていた。
  • ところが、もちろん金利が高いからすぐみんな払えなくなって、売りに出る家がいっぱいになる。
  • そんなのがあふれて地価が下がって、家も売れなくなって、お金が払えなくなって、債権もパー。

それでそのローンを組ませて債権を売っていた投資銀行がどんどんダメになって、大手のリーマンブラザーズっていう投資銀行が潰れてしまって起こったのがリーマンショク!説明、長かった!これでサブプライムからのリーマンショックの話終わり!ものすごいたくさんの人がお金も家も失った大恐慌だったのに、これを予想していた人が巨額のお金を得ることになったんです。それがこの映画のお話。

絶対的なものが数年後になくなるよ、って誰かが言っても「バカじゃない?」ってなりますよね。
 それを誰も信じていない時に予測していた4人が、どうやってサブプライムローンの破綻を予想して巨額の富を手に入れることになったかが描かれています。

実はこの映画シリアスな金融系の話ではなく、完全にコメディーでちょこちょこ笑わせてきます。私が腹がよじれるほど笑った映画「ステップブラザーズ」のアダム・マッケイが監督。金融の人ってすごい怒鳴ってるイメージがあるんですが、その通りで映画の中で「怒鳴りすぎて背中がつった」って言ってるトレーダーが、私の一番ツボでした。


リョウコ独断評価:★★☆☆☆

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(映画のネタばらさないのでご安心を。)


今年のアカデミー賞主演女優賞に輝いたブリー・ラーソンの「ルーム」。もちろん映画の構成、流れ、すべてすばらしかったですが、何よりも話の中に見る人の感情を引き込む母親役のブリー・ラーソンと細眉の息子の演技が圧巻でした。もう一度言います。圧巻の演技です

これはオーストリアで実の父親に24年間監禁され、彼の7人の子供を出産した娘の話を元に書かれたベストセラー本「部屋」が映画化されたものです。映画は細眉の男の子が5歳になった朝から始まります。細眉は生まれた時から、この小さな部屋で母親と2人っきりなので、「外」の概念さえわからないのです。予告編で見られると思いますが、窓も天井に小さなのがついてるだけなので、空しか見えない。だから木とか人とか自動車とか知らないんです。他に人間が存在することも知らないんですよね。そんな彼らがその小さな部屋から脱出する話です。

 


部屋での生活だけでなく、脱出後の部屋の外である世界に戸惑う2人のこともしっかり描かれているのは、サイコ映画や犯罪映画とは違ってすごくよかったです。もちろん母親の演技は素晴らしかったけど、この小さな男の子の演技が演技ではなく、本当にあの小さな部屋で生まれ育ったのかと完全に思い込んでしまう一つ一つの表情や仕草。天才現るです。


リョウコ独断評価:★★★★★


 

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私はアメリカ人と結婚してグリーンカードをもらったという道を歩んできていないので、アメリカ在住中はずっとビザに悩まされているという感じがあります。一度取ると楽なんですが、状況が変わると全部やり直しという憎きビザ。私が今まで取ってきたビザとその簡単な概要を書いてみようと思います。特に今持っているOビザというのは大変特殊で苦労しました。

まず、日本人がアメリカに観光以外で長く滞在したい場合、ビザを取る必要があります。ビザというのは、基本的に身元を保証してくれるスポンサーというのが必要不可欠です。グリーンカードだって、アメリカ人の配偶者がスポンサーとなって取れるわけです。ビザはとにかくスポンサーありきです。


学生ビザ(F-1) 
言わずと知れた学生ビザですね。留学先の学校がスポンサーとなって出るビザです。学校が決まって手続きさえできれば、いつでも申請できます。フルタイムで学生をします、学校終わったらちゃんと日本帰ります、など色んな約束事があります。基本的に労働が禁止です。フルタイムの学生としてアメリカに来たんだから勉強だけね、というビザです。でもちゃんとした手続きをして、許可をもらうと学校内であれば働いてお金を稼ぐことができます。あとは学士以上の学位が終わると、プラクティカル・トレーニング(OPT)というシステムがあり、学生ビザのまま就労許可を得て1年間だけ仕事ができちゃいます。

私は大学院時代は大学で講師として、学部の日本語のクラスを教えていました。それでお給料をもらっていました。そのあとはOPTで他の大学でも日本語を教えたり、Googleでもバイトしてました。OPTは、「学生ビザで留学生として(高い学費払って)がんばって卒業したんだから、自由にしてごらん!」と移民局に言われているような、そんなご褒美的な制度だと私は思っています。


専門職ビザ(H1b)
これが労働ビザです。会社がスポンサーとなって出るビザです。新規で3年出て、そのあとは延長して最大6年間有効なビザです。でも面倒臭すぎるのが、このビザ毎年4月にしか申請できません。そしてビザが降りて実際働き始められるのは10月から。仕事が決まっても働くまでにエラく待つことになります。そして専門職という名前だけあって、このビザが下りるのは学位と仕事内容がガッチリ合っている場合です。例えば、大学で経営学を勉強して、ゲットした仕事がデザイナーではかなり難しいです。というわけで、技術系(プログラマーなど)で大きな会社であればすんなり出るようなビザです。


卓越能力者ビザ(O-1)
俗に言う「アーティストビザ」で、現在私が持っているビザがこちらです。卓越能力なんて仰々しいのですが、2015年に本を出版したことと、コーヒーのサイトが多くのメディアに取り上げられてきたことでゲットできました。と言っても書類を集めたりで、申請準備からビザが下りるまでかかった時間は半年。長い旅でした。

もともとこのビザは「科学、芸術、教育、ビジネス、スポーツの分野で卓越した能力を持っている人。映画やテレビにおいて卓越した業績を上げた人」という敷居の高いもので、カナダ人のジャスティン・ビーバーとかハリーポッターのイギリス人、ダニエル・ラドクリスくんとか、そういう人が持っているビザと聞いています。

たまたま私の周りにすごい日本人の友達がいて、一人はアメリカで活躍する書家。もう一人はアインシュタインと同じ大学へ行った科学者。彼女たちがO-1を持っていたことで、今まで聞いたこともなかったO-1ビザを私に勧めてくれて、申請の仕方を色々教えてくれました。

O-1の決め手は「いかに自分が有名か」を証明することです。こんなメディアに出たとか論文がこんな有名なジャーナルで取りあえげられたとか。すごく恥ずかしくなりますが、とにかく自分が載ってるメディア情報を集めまくります。あとは、推薦状。これがとっても大事です。自分と同じ業界ですでに活躍している有名な人や有名な団体にもらうとポイントアップ!

もう一つ、こちらは例えば私の友達のように、ある製薬会社の科学者として働く場合は、製薬会社がスポンサーとなり、その製薬会社のみで働くことになります。そして、私や書家の友達のようにフリーランスでいろんな仕事を自分で受けてやっていく場合は、エージェントがついてくれれば、誰を通すことなく自分で仕事できます。誰とどこで仕事しようが自由です。


みなさん、ビザの面倒くささは私もよーくわかります。もういいわっ!って何回もなりました。でも一回取っちゃうと楽なんです。何かご質問があれば、いつでもお答えします!

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