日々のこと

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(映画のネタ、ばらさないのでご安心を)

ブログを書くことに慣れてなさすぎて、結局更新が2ヶ月に一回というひどい結果を招いています。お元気でしょうか。

最近はNetflixやiTunesなどお家で気軽に映画が見られるようになったので、パジャマでおかし食べながら映画を見るばかりで映画館になかなか足を運ばないでいましたが、今日久しぶりに見に行ってきました。

結構最近の事故なので覚えている方も多いかと思いますが、2009年に起こったハドソン川にUSエアウェイズが不時着した時のことを、当時のキャプテンの目線から描いた映画です。トム・ハンクス主演で、クリント・イーストウッド監督ですね。間違いない感じがプンプン

この事故の詳細について知らなかったので、初めて知ることのようにハラハラしながら見ることができました。クリント・イーストウッド映画の特有の重さがそんなになくて、他の彼の映画と比べるとややライトに感じました。飛行機不時着の映画といえば、デンゼル・ワシントンの「フライト」というのも無茶な飛行で多くの人を救ったヒーロー、でも実はアル中のヤク中だったという映画、めちゃめちゃ面白いです。飛行機の事故を起こすと、どんなに見事に多くの人命を救ってヒーローと呼ばれるフライトをしても、一応聴問会が開かれて本当に不時着しかできなかったのか、他の方法はなかったのかという調査がされるんですね。

ネタバレではないと思うんですが、「スキューバ・コップ」と呼ばれるスキューバ専門の警察がちょろっと出ます。ものすごいフットワークの速さで準備して、ヘリコプターからタンク背負ったまま川へ飛び降りるという荒技がほんの数秒描かれていました。スキューバをやったことがある人ならそれがいかにすごいことなのかわかると思います。スキューバは準備が1番時間がかかってイヤーなパートなのです。船から背中向けてゴロンと海に入るだけでも怖いのに、ヘリから飛び降りてましたからね。この映画で、私はそこに1番グッと来ました


リョウコ独断評価★★★☆☆

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1年に一度はスラムダンクを全巻通して読むようにしています。漫画っていいですね。


アメリカに住んでいると単行本の漫画を読む機会が皆無です。買うと物が増えるし、大好きなマン喫もこちらにはありません。なので自然とウェブ漫画を読むようになり偶然出会った漫画やエッセイ漫画にはまったりしています。

まず最初は、ウェブで漫画を読むという世界の扉を開いてくれたまんしゅうきつこさんの「まんしゅうきつこのオリモノわんだーらんど」です。いきなり名前もタイトルもどうかしてるぜですが、引かないで読み続けてください。実は、このまんしゅう先生のブログが書籍化されていまして、サイトの方は削除されているのが多いです。

たまたま発売日に日本に帰国中だったので、本屋へ急ぎました。が、見つからない!「くぅー中途半端に田舎の名古屋め、遅い!」と思いつつ店員さんに尋ねることにしました。幸い本のタイトルはオリモノわんだーらんどではなく、「まんしゅう家の憂鬱」だったのでまだ尋ねやすかったのですが、著者のお名前もと言われてうつむきながら「まんしゅうきつこ」です、と言った私は震えていました。店員さんは「満州」とメモに書いていました。ちょっと安心しながらも「それじゃ見つからん」と思いつつ結局まだ店頭にはないとのこと。アマゾンでオーダーして無事にゲット!サインほしいなぁ〜。


最近楽しみにしているのがナナムラナナコさんの「婚活オトコ百科」であります。 ナナムラさんが婚活で出会うちょっとイカれたやつらを彼女の感性豊かな観察力で綴られる婚活日記です。おそらく年がほぼ同じであると予想されるので、まさに友達の話を聞いているような親近感。次はどんな振り切った男性が出てくるのかと楽しみにしているエッセイ漫画であります。


次は劔樹人さんの「男の家事場」です。劔さんはイラスト・エッセイストの犬山紙子さんの旦那さん。劔さんの家事の様子をシュールに描いたお話です。酔っ払って帰ってきた犬山さんの靴下を探す回が特に好きでした。読み終わった後に毎回心がじんわり暖かくなります。こんな旦那さんがほしいなと思うようになりました。


最後は猫を飼っている人ならヒシヒシと共感してしまう鴻池剛さんの猫のぽんたの漫画。この前日本に帰った時本屋さんでも見かけたので書籍化もされてると思います。猫のぽんたに振り回される猫の飼い主の性が動きのある絵で描かれています。ほんわかします。



以上!いつも楽しい漫画ありがとうございます。


 

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(映画のネタ、ばらさないのでご安心を。)

私は金融のことは全くわからない上に、興味もないので理解しようとも思わない逃げの姿勢なんですが、これはキャストがおもしろいので少し勉強してから見てみました。マネーショートは、みなさんご存知「リーマンショック」がどう起こったかという映画なので、結末はわかっているのでネタバレがないです。勉強して状況をわかってないとついていけないので、知識を持って見た方がわかります。

まずは、リーマンショックから。リーマンショックはサブプライムローンが原因となって2008年に起こった金融破綻。上に書いた通り、私は全く金融のことがわかりません。円高円安もどっちがどうなのか、混乱するくらいです。なので、そんな私が
さらっと理解した範囲で説明すると、こんな感じ。
  • サブプライムローンというのは、お金がない人でも全然審査なしでローンが組めちゃう高金利の住宅ローン。
  • 2006年から2007年当時住宅バブルだったので、そりゃお金がない人でもマイホームが手にはいるなら、どんどん家のローンを組んで買う。
  • アメリカはローンを払い切らなくても途中で売ることができるので、ローンを払えなくなったら地価もどんどん上がってるし、売っちゃえばお金になる。
  • 銀行はそのローンを高金利と家を担保にした債権としてバンバン投資家に売っていた。
  • ところが、もちろん金利が高いからすぐみんな払えなくなって、売りに出る家がいっぱいになる。
  • そんなのがあふれて地価が下がって、家も売れなくなって、お金が払えなくなって、債権もパー。

それでそのローンを組ませて債権を売っていた投資銀行がどんどんダメになって、大手のリーマンブラザーズっていう投資銀行が潰れてしまって起こったのがリーマンショク!説明、長かった!これでサブプライムからのリーマンショックの話終わり!ものすごいたくさんの人がお金も家も失った大恐慌だったのに、これを予想していた人が巨額のお金を得ることになったんです。それがこの映画のお話。

絶対的なものが数年後になくなるよ、って誰かが言っても「バカじゃない?」ってなりますよね。
 それを誰も信じていない時に予測していた4人が、どうやってサブプライムローンの破綻を予想して巨額の富を手に入れることになったかが描かれています。

実はこの映画シリアスな金融系の話ではなく、完全にコメディーでちょこちょこ笑わせてきます。私が腹がよじれるほど笑った映画「ステップブラザーズ」のアダム・マッケイが監督。金融の人ってすごい怒鳴ってるイメージがあるんですが、その通りで映画の中で「怒鳴りすぎて背中がつった」って言ってるトレーダーが、私の一番ツボでした。


リョウコ独断評価:★★☆☆☆

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(映画のネタばらさないのでご安心を。)


今年のアカデミー賞主演女優賞に輝いたブリー・ラーソンの「ルーム」。もちろん映画の構成、流れ、すべてすばらしかったですが、何よりも話の中に見る人の感情を引き込む母親役のブリー・ラーソンと細眉の息子の演技が圧巻でした。もう一度言います。圧巻の演技です

これはオーストリアで実の父親に24年間監禁され、彼の7人の子供を出産した娘の話を元に書かれたベストセラー本「部屋」が映画化されたものです。映画は細眉の男の子が5歳になった朝から始まります。細眉は生まれた時から、この小さな部屋で母親と2人っきりなので、「外」の概念さえわからないのです。予告編で見られると思いますが、窓も天井に小さなのがついてるだけなので、空しか見えない。だから木とか人とか自動車とか知らないんです。他に人間が存在することも知らないんですよね。そんな彼らがその小さな部屋から脱出する話です。

 


部屋での生活だけでなく、脱出後の部屋の外である世界に戸惑う2人のこともしっかり描かれているのは、サイコ映画や犯罪映画とは違ってすごくよかったです。もちろん母親の演技は素晴らしかったけど、この小さな男の子の演技が演技ではなく、本当にあの小さな部屋で生まれ育ったのかと完全に思い込んでしまう一つ一つの表情や仕草。天才現るです。


リョウコ独断評価:★★★★★


 

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そうです、何を隠そうコーヒー嫌いでした。もう少しちゃんと言うならば「飲まず嫌い」のほうが正しいかもしれません。

コーヒーとの出会いは小学校低学年。それは衝撃的な出会いでした。学校から帰ってきてお腹が空いていた私の目に飛び込んできたのは、白いご飯と麦茶。料理というものを知らない子供ですから、お茶をチンしてご飯にかけてお茶漬けをしようと思ったわけです。もうおわかりでしょうか。 かけたのは麦茶ではなくて、コーヒーでした。気持ち悪いのってなんのって。それ以来コーヒーを悪だと思い続けました。そんな私が大人になり、奇しくもコーヒーで有名なシアトルに赴任が決まります。

私の「コーヒー = 悪」の方程式はシアトルに引っ越したのちも、なかなか拭い去られることはありませんでした。 ただスタバ、タリーズ、オシャレなカフェと、どこへ行ってもお茶を頼むと、お湯とティーバッグをドンと出される虚しさに、だんだん「・・・・コーヒー飲んでみるかな」という気にさせられました。

最初に頼んだのは今でも忘れられない、ホワイトチョコレートモカなんとかなんとかっていう砂糖の塊のような飲み物でした。その甘さに耐え切れずだんだん砂糖を削ぐ形で、モカ→ラテ→アメリカーノと変わっていきました。エスプレッソのおいしさがわかってきたんですね。一度おいしさがわかると、いろんな豆の種類でいろんな飲み方をしてみて、楽しめることがわかりました。お茶と違って、淹れ方の種類が多くてその時の気分で、味も淹れ方も決められるのがコーヒーの楽しいところですかね。

コーヒー茶漬けというトラウマからの飲まず嫌いでしたが、コーヒーが大好きな街シアトルに来たことがきっかけで、それが仕事にもなったっていう、本当に人生いい意味で思った通りにはいかないもんだなと思いました。どうして仕事になって行ったかというのは、また別の機会に。



 

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