(映画のネタばらさないのでご安心を。)
去年のアカデミー賞で話題だった「セッション」(原題Whiplash)をまさかの1年遅れで見ました。まさにムチウチ(whiplashは英語でムチウチの意)に合ったかのような目の覚める映画でした。だいたいアカデミー賞にノミネートされてる映画は見るようにしているんですが、去年はなんかどれもパッとしなくて、 「セッション」もそんな感じかなと思って見ていなかったのが理由ですが、もう一つは、この映画のポスターを見ると「勉強はできないけどドラムはピカイチの少年が素晴らしい恩師と出会いドラムの腕を磨いていく」的なものかと勝手に想像していました。
いやいやいやいやいや。これはそんな青春キラキラ系の映画ではないです。 ラスト10分は圧巻。この映画で2015年のアカデミー助演男優賞に輝いたJ・K・シモンズの演技は、さすが脇役を極めてきた名優の真髄を見たというところでしょうか。ちなみに、日本語では訳しきれない英語ならではの汚い罵り言葉が2時間続きます。笑ってしまうほどの汚さです。
日本では有名な俳優が出ていないと映画館でやらなかったり、ランキングに入らなかったりということが多々あって、これもその類の映画かと思いますが、是非見て欲しい心がザワザワする作品でした。
リョウコ独断評価:★★★★★